備えをする
備えをする
先日、オリンパスホール八王子で行われた「避難訓練コンサート」に参加しました。
このコンサートは、開演後、地震による火災の発生を想定した避難訓練を行い、避難終了後ホールに戻って訓練の講評を聞き、その後は演奏を楽しむというものです。

当日集まった数百人の人がホールから広場まで移動するのは大変だろうなあと想像していましたが、適切な説明と誘導がなされたこともあり、混乱なく思っていたよりも短い時間で全員が避難することができました。
避難訓練後の講評で、八王子消防署の方が言っておられたことが心に残りました。
「私たち人間は、『地震の発生』を食い止めることはできませんが、備えをすることで『震災の被害』を軽減することはできます。」
「備えあれば憂いなし」という言葉がありますが、備えをすることの必要性を改めて考えさせられました。
私たちにはそれぞれに、自分自身がしなくてはならない「備え」があります。聖書は「終わりの日にキリストに会うための備えをしなさい」と教えています。
災害は恐ろしいものですが、イエス様との再会は喜びに満ちたものです。そしてどちらも「備え」が必要だという点が共通しています。
パウロはフィリピの教会の人たちに向けて次のような言葉を書き送りました。
「わたしは、こう祈ります。知る力と見抜く力とを身に着けて、あなたがたの愛がますます豊かになり、本当に重要なことを見分けられるように。そして、キリストの日に備えて、清い者、とがめられるところのない者となり、イエス・キリストによって与えられる義の実をあふれるほどに受けて、神の栄光と誉とをたたえることができるように。」
<新約聖書・フィリピの信徒への手紙1章9~11節>
セブンスデー・アドベンチスト八王子キリスト教会 牧師:伊藤 滋