丘の上にある教会
丘の上にある教会
先日、教会に来客がありました。
この方は、近くの病院に入院していて、つい先ほど退院されたとのことでした。

「入院中、病室から教会が見えました。教会の建物を見て、心が慰められていました。今日は退院したのでぜひあの病室の窓から見えた教会に寄ってみたい、と思って来ました。」
とお話しくださる笑顔が、とても輝いていました。
お話を聞きながら、イエス様の言葉を思い出しました。
あなたがたは世の光である。山の上にある町は、隠れることができない。
また、ともし火をともして升の下に置く者はいない。燭台の上に置く。
そうすれば、家の中のものすべてを照らすのである。
そのように、あなたがたの光を人々の前に輝かしなさい。
人々が、あなたがたの立派な行いを見て、あなたがたの天の父をあがめるようになるためである。
<新約聖書・マタイによる福音書5章14~16節>
聖書によれば、教会とは「建物」というよりは、「神によって召し出された(集められた)人々の群れ」です。
ここに教会が建っている。自分たちが集められているこの教会が、自分たちの知らないところで誰かの慰めになっている、ということを知ることができてとても嬉しかったのと同時に、自分自身もこの教会の建物のようにこの地にしっかりと根を下ろして生きることを通して、イエス様の光を指し示すものでありたいものだと思いました。
イエス様は「あなたがたは世の光になりなさい」ではなく、「あなたがたは世の光である」と言われました。
「わたしは世の光です!」なんてとても言えない…。と思います。
しかしそんなわたしを「あなたは世の光なんだよ」と宣言してくださるイエス様に、今日もしっかりつながっていたいと思うのです。
セブンスデー・アドベンチスト八王子キリスト教会 牧師:伊藤 滋