誰かが植えた木
誰かが植えた木
八王子に来て2度目の夏を迎えようとしています。
牧師館の前に一本の桃の幼木が生えています。
昨年はほとんど気にしていなかったこの木ですが、今年の春にはピンク色のきれいな花を咲かせ、今週は実が少しずつ色づいてきました。
牧師館の前には他にも夏ミカンの木と枇杷の木があり、それぞれ時期が来るとたくさんの実をみのらせてくれます。
「そこに木が生えている」ということは、いつかその木が成長し実をみのらせることを信じて苗を植えた人がいる、ということです。
イエス様は弟子たちに次のように言われました。
そこで、『一人が種を蒔き、別の人が刈り入れる』ということわざのとおりになる。
あなたがたが自分では労苦しなかったものを刈り入れるために、わたしはあなたがたを遣わした。
他の人々が労苦し、あなたがたはその労苦の実りにあずかっている。」
<新約聖書・ヨハネによる福音書4章37-38節>
現在自分がいる場所にあるものは、誰かが汗を流して働いてくれた結果なのだということを思うとき、感謝の気持ちが湧いてきます。
謙虚な気持ちにさせられます。そして、自分も後の誰かが収穫にあずかることができるよう、同じように種を蒔く者になりたいと思うのです。
あなたはいま何を植え、将来に何を残しますか?
セブンスデー・アドベンチスト八王子キリスト教会 牧師:伊藤 滋