初めの愛
初めの愛
1984年3月3日、北浦三育中学校で バプテスマ(洗礼)を受けました。中学校1年生の3学期のことでした。
あれから33年が過ぎて当時の記憶もあいまいになってしまっている部分もあるのですが、今もはっきり覚えていることがあります。
それは、間もなく中学校を卒業しようとしていた先輩たちの後ろ姿を見て、「自分も神様を信じて、この人たちのような生き方をしたい!」と強く思ったことです。
残念なことに、人間は忘れる生き物です。一大決心をしてはじめたことも、痛い目に遭って心に刻んだはずのことも、時の流れや自分の人生に次々に起きる様々な出来事の中で少しずつ忘れてしまう弱さを持っています。
しかし、あなたに対して責むべきことがある。あなたは初めの愛から離れてしまった。
そこで、あなたはどこから落ちたかを思い起し、悔い改めて初めのわざを行いなさい。
<新約聖書・ヨハネの黙示録2章4~5節 口語訳>
実は、3月3日が自分のバプテスマ記念日だということもすっかり忘れていました。
3月3日の朝、牧師室の机の上に敷いていたビニールシートの下をふと見てみると、自分のバプテスマ証明書があり、そこには「昭和59年(1984年)3月3日」と書かれていたのでした。
この証明書を見たとき、私は神様から「あなたが忘れかけている、初めの愛に立ち返りなさい。大切なものを忘れてしまっているのなら、どこから落ちたのかを思い起しなさい」と問いかけられているような気持ちになりました。
あなたは「初めの愛」を覚えていますか?
セブンスデー・アドベンチスト八王子キリスト教会 牧師:伊藤 滋