ここで何をしているのか
ここで何をしているのか
…火の後に、静かにささやく声が聞こえた。
それを聞くと、エリヤは外套で顔を覆い、出て来て、洞穴の入り口に立った。
そのとき、声はエリヤにこう告げた。
「エリヤよ、ここで何をしているのか。」
<旧約聖書・列王記上19章12~13節 新共同訳>
「デボーション体験集会」に参加してきました。与えられた聖書の箇所をそれぞれがたっぷり時間をかけて読み、瞑想し、そこで気づいたことや受けた恵みをグループの人たちと分かち合います。
慌ただしい生活の場所から離れて、一人静かに神様と交わり、信仰の仲間と祈り合う、とても祝福された時間を過ごすことができました。
集会の中で、預言者エリヤについての聖書箇所を読みました。エリヤは旧約聖書を代表する偉大な預言者です。エリヤは神様に背いたアハブ王に対しても恐れることなく神様からのメッセージを伝えました。
エリヤは国中が偶像礼拝に染まっている中、たった一人で850人の偶像礼拝の預言者と対決し勝利しました。
そんな信仰の勇者エリヤでしたが、王妃イゼベルに命を狙われた時、恐れに取りつかれて逃げ出してしまいました。
彼は身も心も疲れ果て、ついには「わたしの命を取ってください」と、神様に叫びました。
神様はそんなエリヤに、静かにささやく声で「エリヤよ、ここで何をしているのか」と呼びかけられました。
私たちの人生にも、頑張って頑張ってようやく何かを成し遂げた、その直後にガクッと燃え尽きてしまうようなことがあります。
神様は「静かにささやく声」で私たちに呼びかけられます。
「あなたはここで何をしているのか。」と。
静かに呼びかける神様の言葉にこそ、私たちを生かす力があることを覚えたいと思います。
*写真は、会場の「国立女性教育会館」敷地内の散歩道です。
セブンスデー・アドベンチスト八王子キリスト教会 牧師:伊藤 滋