さあ、あなたがただけで寂しい所へ行ってしばらく休みなさい
さあ、あなたがただけで寂しい所へ行ってしばらく休みなさい
さあ、あなたがただけで、寂しい所へ行って、しばらく休みなさい。
<新約聖書・マルコによる福音書6章31節>
イエス様が弟子たちに言われた言葉です。
「出入りする人が多くて、食事をする暇もなかったからである」<同・6章31節後半>
と、その理由が書かれています。
イエス様は人間には休息が必要だということをご存知でした。忙しく働いている場所から物理的にも精神的にも離れて心身ともにリフレッシュすると、「よし!やるぞ!」と新しい活力が漲ってきます。
弟子たちの休暇はどうなったでしょうか? マルコ6章の続きを見ると、
「ところが、多くの人々は彼らが出かけて行くのを見て、それと気づき、すべての町からそこへ一斉に駆けつけ、彼らより先に着いた」<33節>と書かれています。
せっかくの休暇なのに、その行き先に群衆が先回りしていたというのです。弟子たち、そしてイエス様が気の毒に思えます。
イエス様は「自分たちは休暇中だからまた別の日に来なさい」とは言わず、彼らに教え、さらには5つのパンと2匹の魚をもって5000人以上の人々を養う奇跡を行いました。
弟子たちのせっかくの休暇に群衆が押し寄せてくることを、イエス様は予測できなかったのでしょうか?
そんなことはないでしょう。
休もうと思っていても休めないこともある。だからこそ、自分自身の心身の健康のために、「あなたがただけで寂しいところへ行って、しばらく休む」時間を大切にしなさい。とイエス様は教えられたように私には思えます。
※長野県信濃町野尻湖の教団キャビンで1泊2日の休暇を過ごしました。美しい自然に身も心も癒されました。
セブンスデー・アドベンチスト八王子キリスト教会 牧師:伊藤 滋