これさえなければ…。
これさえなければ…。
それで、そのために思い上がることがないようにと、わたしの身に一つのとげが与えられました。
それは、思い上がらないように、わたしを痛めつけるために、サタンから送られた使いです。
この使いについて、離れ去らせてくださるように、わたしは三度主に願いました。
すると主は、
「わたしの恵みはあなたに対して十分である。力は弱さの中でこそ十分に発揮されるのだ」
と言われました。
だから、キリストの力がわたしの内に宿るように、むしろ大いに喜んで自分の弱さを誇りましょう。 <新約聖書・コリントの信徒への手紙Ⅱ・12章7~9節>
あなたにはありませんか?
「これさえなければ、自分はもっと幸せになれるのに…。」
とつぶやきたくなるような重荷が…。
使徒パウロはこの重荷を「与えられたとげ」と呼びました。
「とげ」が何であるかは人によって違うでしょう。かかえている問題、病気、人間関係のトラブルなど、様々な「とげ」がわたしたちを苦しめます。
この「とげ」がなかったら、神様のためにもっと働けるのに。神様と自分自身を恨みたい気持ちになることが私にもあります。
しかし、この御言葉は「とげがあるからできない」のではなく、「とげがあるからこそできる」ことがあると、私たちに告げています。
「これさえなければ…。」というつぶやきが、神様への感謝と讃美へと変えられる。
この聖書の約束に励まされて、弱さと「とげ」を持った私のまま、今日も生きていきたいと思います。
※今週出会った風景…写真は教会から徒歩10分のところにある片倉城址公園の桜です。
セブンスデー・アドベンチスト八王子キリスト教会 牧師:伊藤 滋