折れても咲く
折れても咲く
先日、電車に乗って甲府に行く機会がありました。車窓から一本の梅の木に目が留まりました。
一見すると勢いよく満開の花を咲かせている梅の木ですが、よく見ると先月の大雪の被害だったのでしょうか、枝が折れています。にも関わらず、力いっぱい満開の花を咲かせている梅の木の生命力に感動を覚えました。
きちんと手入れされ、順調に育った木に咲く花の美しさがあります。
しかしその一方で、折れても咲く花の美しさ、たくましさに心を打たれることがあります。
同じことが私たちの人生にも言えるのかもしれません。
順風満帆な人生は素晴らしい。
だけど、思いがけないような辛い出来事の中で、心が「バキッ」と折れてしまうような経験をしながらも、折れても咲くことができる、そのことを一本の梅の木に教えられたように思います。
イエス様は愛弟子のシモン・ペテロがこれまで経験したことのないような試練に遭遇しようとしているとき、次のように言われました。
「シモン、シモン、サタンはあなたがたを、小麦のようにふるいにかけることを神に願って聞き入れられた。 しかし、わたしはあなたのために、信仰が無くならないように祈った。だから、あなたは立ち直ったら、兄弟たちを力づけてやりなさい」
<新約聖書・ルカによる福音書21章31~32節>
私が「折れても咲く」ことができるように、そして咲かせた花が今度は誰かを力づけることができるようにと、イエス様が熱い祈りをささげていてくださる。それが聖書の約束です。
*写真は…残念ながら、電車の窓から写真を撮ることができませんでした。八王子市内の陵南公園の梅の花です。
セブンスデー・アドベンチスト八王子キリスト教会 牧師:伊藤 滋